2024/11/08 15:14

2016年10月に過酢酸が「食品添加物」として日本国内で認可されました。
なぜ「食品添加物」?と思われるかもしれません。
しかし、野菜や果物、食肉は食生活の安全のため、販売される前に除菌されています。
日本では塩素系で除菌するのが一般的。だけど、海外では過酢酸が多く使われている
日本では「食品添加物」である次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系を中心に使われていますが、
海外では過酢酸が多く使われています。
海外から食品を輸入・販売したいけど、過酢酸が「食品添加物」ではない日本では販売できない!!
そんな問題を解決するために「食品添加物」として認可されたと言われています。
海外で多く使われている理由としては、
これまでも当ブログでお話したことが含まれるのですが、以下のようになります。
①残留性が少ない
②タンパク質などの有機物による失活が少ない
③除菌効果が早く強い
④有害物質などの副生成物が少ない
これらの理由の中でも、私たちに一番メリットが大きいのが「①残留性が少ない」とされています。
実は塩素系は残留性が強く、塩素臭を取るために何度も"すすぎ"が行われています。
パック野菜を袋から取り出した時に塩素臭が僅かに感じられるのはそのためです。
(もちろん人体に影響がない程度まで洗われているので、そこはご安心を)
まだまだ過酢酸は塩素系よりもコスト面で避けられていますが、
食生活の向上に繋がれるように日本国内でも広がってくれることを期待しています。
【参考文献】
1. 大越俊行(2016). 過酢酸製剤を用いた食鳥処理の可能性. 食品と開発, vol.51, no.12, pp.1-5.
衣類の気になる生乾き臭・汗臭・体臭、白物の黄ばみに
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