2024/11/27 12:35

洗たく物を干すとき、「日干し」にしますか?それとも「陰干し」?
ちなみに私は積極的に「陰干し」を行っています!
(「日干し」するのはバスタオルぐらいかな)
「陰干し」をすることで様々なメリットがあるので、今回はその辺りのことを話していきましょう。
ポイントは、「紫外線」です。

「紫外線」による色柄物の変化
街頭のポスターを見ると色あせていたり、外壁の色が変わっていたり、
これらは主に「紫外線」の影響で変わったりします。
紫外線はとてもエネルギーが強いので、
ポスターや外壁の色を出す成分(色素)と反応してしまい、
色素本来の色が出せなくなってしまいます。
衣類も同様で、「日干し」にしてしまうと、
色柄物の色素に「紫外線」が反応し、色あせが起きてしまうことも…。
着て外出するときは仕方ないですけど、お手入れの時は「陰干し」が良いと思います。
「紫外線」が生地へのダメージを増やしてしまう
色あせほど変化には気付きづらいのですが、
「紫外線」が生地へのダメージを増やしてしまう場合があります。
元々、生地自体も「紫外線」や我々の身体から出る「汗の成分」でダメージを受けるのですが、
「紫外線」と「汗の成分」がミックスすることで、さらにダメージが増します。
洗たくで洗い残しがあった場合は…言わずもがな、ですね(苦笑。
そのため、生地へのダメージを最小限に抑えるためにも「陰干し」がオススメです。
今日のまとめ
✅陰干しは紫外線による色あせや生地へのダメージを防ぐ効果がある。
✅特に色柄物やデリケートな生地を長持ちさせるのに適している。
今回は、主に「陰干し」のメリットについてお話をさせていただきました。
スペース的に難しいかもしれませんが、
例えば、タオル類や部屋着は「日干し」で、
外出用は「陰干し」などに分けてみてはいかがでしょうか?
きっとお気に入りを長く大切にすることができると思いますよ!!
【参考文献】
1. 浦畑俊博(1974). 衣服の耐久性-理化学的耐久性-. 繊維製品消費科学, vol.15, no.6, pp.282-287.
2. 和田哉子(1962). 汗による被服材料の性能変化に関する研究 (第1報). 家政学雑誌, vol.13, no.5, pp.353-359.
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