2024/12/21 13:20


桜花-AUCA-は白物の「黄ばみ」にも効果があります。


そう。確かに効果はあるのですが、

首回りや脇などにできる「強い黄ばみ」を"真っ白"にできるか?

こう言われるとチョット黙ってしまいます…。
(バカみたいに正直でゴメンなさい苦笑)


しかし、ここで諦めたら研究者として情けない!

ニオイだけでなく、白物の黄ばみも落としたい!

そんな思いで、ここ2~3か月ずっと調べ物したり、試験してきました。


「黄ばみ」の根本の原因から推測できること、そして色々試した結果、

考えられる最適な方法の一つとして紹介したいと思います。


話が長くなりそうなので、以下の3つに分けて紹介します。

【第1回】黄ばみはなぜ落ちにくい?合体&巨大化する皮脂
【第2回】マイルドな黄ばみ取り方法(つけおきメイン)
【第3回】ちょっとハードな黄ばみ取り方法(スチームアイロン併用)


今回は、

【第1回】黄ばみはなぜ落ちにくい?合体&巨大化する皮脂

まず、「敵(黄ばみ)を知る」ことから始めてみましょう。


皮脂が合体(重合)⇒ 巨大化 ⇒ 「黄ばみ」


過去記事でもお伝えしたように、

「黄ばみ」の主な原因は私たちの身体から出る「皮脂」です。



ここで断っておくと、「皮脂」自体は無色・透明です。

しかし、「皮脂」は時間経過とともに"合体(重合)"して"巨大化"します。

イメージとしては、「皮脂」同士が結合して"鎖"のように繋がっていきます。


そして、"巨大化"すると強い黄色を帯びるようになり、

これが「黄ばみ」に繋がります。


"巨大化"すると洗たくで落ちづらくなる


「黄ばみ」が洗たくで落ちづらくなるのはナゼ??

それは「皮脂」が"巨大化"すると、粘りが強くなり、水をはじく性質も強くなるからです。

ベタベタで繊維から離れづらくなり、洗剤の成分も届きづらくなります。


このように洗たくで落ちづらくなるため、

「皮脂」はどんどん蓄積していき、時間とともに「黄ばみ」に変わっていきます。

「黄ばみ」の対策は早めが肝心なのも納得です。


まずは「皮脂」を洗浄で落とすのが重要


以上のように、「皮脂」から「黄ばみ」への変化を考えていくと、

「黄ばみ」を落とすために、最初から漂白剤を使うよりも、

"まずは「皮脂」をできるだけ洗い落とすこと"が重要ではないかと考えられます。


分野は違うのですが、

医療分野でも、"消毒"の前の"洗浄"は超重要とされています。

その理由は、汚れが"消毒"の効果を落としてしまうからです。


「黄ばみ」を漂白するにしても、

「黄ばみ」の原因である「皮脂」が多過ぎると、漂白の効果を落としてしまい、

多大なエネルギーが必要となって、衣類の素材を傷める原因にもなってしまいます。


次回から、

以上のことを踏まえた上での「黄ばみ」取りの方法をご紹介します。

ご活用いただければ幸いです。

今日のまとめ


✅衣類についた「皮脂」は時間とともに"合体(重合)"して"巨大化"する
✅"巨大化"した「皮脂」は強い黄色を発する。
✅"巨大化"すると、粘りが強く、水にも溶けづらくなるため、洗たくでは落としづらくなる。
✅漂白の効果を高めるためにも、「皮脂」をなるべく洗い落とすことが重要。


【参考文献】
1. 大矢勝(2019). よくわかる最新洗浄―シャツの黄ばみの正体と解消法. 日本家政学会誌, vol.70, no.1, pp.42-46. 
2. 蓼沼裕彦(2008). 衣料用洗剤の洗浄性能ー洗浄力評価法および新しい洗剤機能に関してー. オレオサイエンス, vol.8, no.11, pp.487-493.


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