2024/12/26 12:47

さて、3回を通して「黄ばみ」の原因や落とし方を考えてきました。
これまで「黄ばみ」落としにクレンジングオイルや台所用中性洗剤を使ってきましたが、
なんでクレンジングオイル??
台所用中性洗剤じゃなくて固形石鹸じゃダメなの??
そんな風に思われた方もいるかもしれません。
例えば、一般的に「黄ばみ」落としには固形石鹸と言われていますが、
科学的に考えると、台所用中性洗剤の方が良いかなと考えました。
今回はその辺りの理由などについてお話してみたいと思います。
油には油が一番"相性"が良い
基本的に、"洗う"という行為は対象から汚れを溶かし(はがし)出すことです。
例えば、洗たくの場合は、洗浄成分が繊維から汚れを溶かし(はがし)、
多量の水に汚れを移し、すすぎをくり返すことで、汚れを薄めていく作業になります。
このとき、汚れを溶かす(はがす)ポイントは、汚れとの"相性"です。
「黄ばみ」の主な原因は「皮脂」です。そして、「皮脂」は"油"です。
そんな"油"と一番"相性"が良いのは何でしょうか?
そう、"油"です。
クレンジングオイルにはミネラルオイルという"油"が含まれているため、
"油"の強いメイクなども洗い流すことができます。
「黄ばみ」の「皮脂」も巨大でネバネバな"油"であるため、
ミネラルオイルを含んだクレンジングオイルが効果的ではないかと考えました。
実際に、クレンジングオイルで洗っただけでも多くの「黄ばみ」が取れました。
固形石鹸の材料である石けんは「皮脂」に近い
クレンジングオイルの次は台所用中性洗剤を使い、
水と油の中間に位置する「皮脂」を洗いました。
この時、固形石鹸も考えたのですが、
"石けんカス"のことを考えて台所用中性洗剤にしました。
"石けんカス"は、石けん分の脂肪酸ナトリウムと水道水中のミネラルと結合してできます。
"石けんカス"は水に溶けず、どちらかと言えば"油"に近い性質を持ち、
洗たくしても衣類の繊維に残りやすくなります。
そして、洗たくを石けんで行っている方はご存じだと思いますが、
すすぎ不足だと、衣類が「黄ばみ」やすくなります。
実は石けんによる「黄ばみ」と、首回りなどの「黄ばみ」はメカニズムが同じです。
「皮脂」に含まれる脂肪酸、石けんに含まれる脂肪酸がそれぞれ
合体(重合)⇒巨大化して黄色になったものです。
固形石鹸を使えば、その時はキレイになるかもしれないけど、
固形石鹼を塗り込めば"石けんカス"も大量に残ってしまい、
時間経過とともに「黄ばみ」が発生しやすくなるのでは??
そんな風に考えたため、
"石けんカス"が出ず、水で洗い流しやすい台所用中性洗剤を使うことにしました。
今日のまとめ
今回はご紹介した「黄ばみ」取りの補足説明を行いました。
この方法が良いですよ~☆、と一方的に押し付けるより、
理由をきちんと説明した方が良いかなと思ったのですが、いかがだったでしょうか?💦
逆に混乱させてしまったらゴメンナサイ💦💦
✅油には油が一番"相性"が良いと考え、クレンジングオイルを使用した
✅固形石鹼より台所用中性洗剤を使用したのは"石けんカス"を避けたため
✅"石けんカス"は「皮脂」と同様に「黄ばみ」が起こりやすい
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